小泉の雑記帳

寒がりになったか????

私はもともとかなりの暑がりな上、真冬でもシャツと上着だけというような薄着でも全く問題なしという寒さにめっぽう強い方だったのですが、50も半ばにさしかかったここ最近、めっきり寒がりになってしまったように思います。

もともとダウンジャケットなど極寒の屋外で釣りでもしない限りは全く無縁のものでしたが、ふと気がつくと、タンスには3着も4着もダウンのコートやジャケットがつり下がっています。
ましてやマフラー、手袋といった防寒アイテムは持っているだけでほとんど使ったことがないものでした。せっかく買ったカシミヤのマフラーやボルサリーノの手袋も完全にタンスの肥やしとなっていました。

私は通勤や仕事上の外出に車を使うことも有り、特に防寒に気を遣う必要が無かったですし、たまに神戸や大阪へ行くときも普通にジャケットとネクタイという服装でした。
ところが最近ではジャケットの代わりにダウンのハーフコート、マフラーと手袋も欠かせないものとなっています。

まあ、そういう小物を買うのは大好きなので余計に買い物をすることとなってしまいますが、それもまたコーディネートを考えたりすることが楽しいものです。

アスコットタイやウールのネクタイ、チェックのマフラー、ニットのカーディガン、いろいろと欲しいものはつきません。

2018/01/17
2018年に目指すもの

皆様、明けましておめでとうございます。

つい数日前に2017年の反省を書いたところですが、今日は2018年に目指すことを書かせていただきます。
あまり長々と書いてもおもしろくないので、今回は簡潔に。

それはズバリ「五感に響くデザイン」。

私は人間が人間である以上、感激とか喜びとか心躍るものはすべてアナログで感じ取ると思っています。
「美味しい」とか「いい香りがする」とか、「綺麗な色だ」「いい音色だ」「いい肌触りだ」とか人間の感性をくすぐるものは、すべて目、耳、鼻、口、肌によって感じ取ります。

つまり、それが「五感」というものです。

そして人間が物事を人に伝えたいと考えるときは、その「五感」の経験によってスタートします。
「これは美味しいですよ」「これはいい色でしょ」など伝達の出発点は人間の「脳」という極めてアナログなところから「五感」というアナログな経験をもとに発信され、その到達点は人間の「五感」というこれまたアナログな感覚で感じ取られます。

しかし、その間の伝達手段はインターネットやSNSなどどんどんデジタル化され、年々それらは進化しています。結果的に古典的でアナログな伝達手段である書籍や音楽もほとんどの制作過程がデジタル化されています。間はことごとく効率化や低コスト化によってデジタル化されているのです。

ところが、相変わらず出発点と到達点はアナログであり、それは人間が人間である以上、人間の頭脳がAIになってしまわない以上変わることはありません。

ですからアナログな発信を伝達するためにデジタルに変換するタイミングと、その伝達されたデジタルをもう一度アナログに変換し、人間が感じ取れるものにするタイミング、この2回の機会がとても重要であり、普遍のものだと思っています。その2回のタイミングは、いくら間の伝達方法であるデジタルが時代とともに進化しても必ず必要とされ、重要視されるに違いないと思っています。

たとえば、オーディオの進化がそれをわかりやすく物語っています。

音楽の世界では人間の声や楽器の音色という超アナログなものを「マイク」によって収録し、デジタルに変換します。そして間のデジタルな機器をいくつも通過し、最終的に人間の耳の寸前で「スピーカー」によりアナログに戻されます。

間を通すデジタル機器は時代とともに、技術革新とともに大きく進化しました。レコードの時代、CDの時代、DVDの時代、配信の時代と、ここ50年ほどの間に劇的に進化しました。ところが、マイクとスピーカーは道具としての進化はあるものの基本的な部分は全く進化していません。つまり、入り口と出口に関わる部分は普遍だと言うことです。いくらデジタル音楽などで入口がデジタル入力になったとしても、所詮それは人間の脳で考えたことを指先を通じて入力しているわけですから楽器を奏でることと同じです。

今年は、この2回のタイミングを大きく意識し、大事に考えたいと思います。

1回目のタイミングは私自身の経験による発想の出発点。ここで手を抜くと後ろに控えている行程がすべて成り立たなくなってしまいます。発想の出発点に自分の五感による経験をフルに発揮し、絞り出せるだけ絞り出すということを心がけようと思います。
2回目のタイミングは受け取る側がどう感じるかという瞬間ですから、こここそデザイナーとしての仕事として大事なところです。発想と表現が大切だということは従来から誰もが意識していることですが、その行程が五感に届ける変換の瞬間だと言うことを意識したいと思います。
つまり、マイクとスピーカーを大事に考えたいと言うことです。

MACの操作方法やアプリケーションの使いこなしは間の効率化されたデジタル行程に過ぎず、それはデザインの本質ではないのです。クライアントのリクエストや予算の制約によって限界がありますし、具体的にそれがどういう手法や表現によって達成されるかは案件毎に様々で私自身にも明確に見えているわけではありませんが、常にその2回のタイミングを大事に考えたいと思います。

「五感に響くデザイン」

さてどんなものが飛び出すのか・・・・。

自分でも楽しみになってきました。

2018/01/03
2017年を振り返って

昨年末に胆石の手術をしたこともあって、2017年は若干スロースタートでした。

一昨年から進めている事務所としての改革が思いの外スローペースなので、多少の焦りも感じつつ一年が始まったと記憶しています。

10数年前に比べたら驚異的なペースで新規販売先が増えていますが、自分が思い描くものに比べると少し物足りない感じがしています。

新しい事務所に移転して1年半が過ぎ、そろそろ本腰を入れて自分の事務所のブランディングというものを真剣に考えないといけないと思いますが、普段の業務の中でその目的を達成するのはなかなか難しいものだと、今さらながら反省しています。

今日で2017年も終わりますが、大晦日にこういう反省文を書くのが何となく恒例になっているので、今年は1年間でよくできたこととあまりできなかったことを順番にあげていこうと思います。

よくできたこと

●ここ1,2年で増えた新規顧客を定着させることができた。

●KDFactory’sのデータ集が20巻を超えた。

●写真撮影の案件が思った以上に増加した。

●すべての作業、フォントをクラウド系のものに完全移行できた。

●テニスラケットなど今までに経験のない案件を受注し、納品することができた。

●WEB系の案件をある程度内部制作できるようになった。

●売り上げの顧客別割合が一時期より偏りが無くなり、大幅に改善した。

 

あまりできなかったこと

●運営する自社の販売サイト(garafactory.comとKD GolfStore)で十分に販促活動ができなかった。

●それにより販売額が伸びず、目標を大きく下回った。

●ACFaの更新を長期間怠っている。

●積極的なWEBによる販促活動ができなかった。

こんな感じなのかなと思います。

 

そして最も大きな反省点は、1年のスローガンとして掲げたものが漠然と大きすぎて成果がよく見えないということでしょうか。事務所の改革をしようと言っても、中身が具体性に欠けたものとなってしまったので、スタッフも実感のわかないものになっていたのかもしれません。

そういう点を鑑み、来年の目標としては

●運営する自社の販売サイト(garafactory.comとKD GolfStore)で十分な成果を上げる。

●積極的に事務所自体のブランディングを進め、新規受注をさらに拡大する。

●WEB案件への対応力をさらに強化し、受注額を拡大させる。

●創立30周年を機に始めた新しいプロジェクトを具体化する。

と、この4つに決めました。

4つ目の新しいプロジェクトとは、簡単に言うと「デジタルとアナログが仲良くしたらデザインが楽しくなった」ということですが、それに関してはまた別の機会に詳しく書かせていただきます。

最後になってしまいましたが、今年1年コイズミデザインファクトリーを応援してくださった皆様に心から御礼申し上げたいと思います。

そして、すぐそこまでやってきている新しい年も、変わらぬご指導を賜り、大きく脱皮するコイズミデザインファクトリーを後押ししていただけるよう切にお願い申し上げて、私の今年最後のコメントとさせていただきたいと思います。

2017/12/31
事務所設立30年を迎えました

日付が変わり12月1日になったので、丁度自分の事務所を持って30年になった。
ここまで続けられたのもまわりの方々のお力添えがあったからこそだ。

当時24歳だった私は、決して円満と言えるような退職のしかたではなかったこともあり、不安と孤独感の方が前途に対する期待感よりも大きく勝っていたように思う。オマケに独立した当日は午前中小雪がちらつく寒さで、起業後初の納品に出かけた私はいいようのない心細さを感じたものだ。しかも当時は移動手段に車を使っていなかったので、ツイードのステンカラーにマフラーをし、紺色のベスパで寒空の中、震えながらマッチ箱のデザインを¥3,000の納品書とともにとどけた。

当時はバブルの絶頂に向かって世の中が浮かれきっていた時代だ。30年が経って、また最近バブル景気に似た現象をそこここで見かけるが、最も当時と違うところは日本人の仕事に対する接し方だ。今は残業をすることや休日出勤をすることは良しとされない時代になったが、当時はまだ週休2日でさえ完全には実施されていなかったし、働いて実績を残したものが勝者となる時代だった。
私はそんな時代の方が自分に合っている気がするので、いまだにそのスタイルを引きずっている。時代遅れといわれようが、自分がその方があっているのだからしかたがない。
ただ、困ったことにうちの事務所にもスタッフというものが増え、現在私を入れて8名の所帯になった。他の7名に私と同じ考え方を強いることはできないし、望むことも愚かだ。ましてや私以外は全員が女性ということもあるので、そのあたりのことは非常に敏感だ。

当時はもちろんすべての作業がアナログだったので、今よりももっと仕事の進め方がおおらかだったし、アバウトだった。ただ、アナログであるが故にデザイナーはセンスとともに技術力を大きく問われる時代だった。今はその技術力がアプリケーションの習熟度に置き換わったしまったが、30年の間に徐々に変化したことは、私の世代にとって大変ラッキーなことだったと思う。

そのアナログからデジタルへの変化が、デザイン業界の力関係を大きく変えたことも私にとっては追い風であったし、その変化を早くから察知し、仕事のフローを変えていったことが、私の人生において最高のファインプレーだったように思う。

会社を辞めて起業したこと、まわりより早くアナログからデジタルへ移行したこと、そして素晴らしいスタッフに恵まれたこと、この3つがあったからこそ30年という月日を積み上げてこられたと思う。

そして今私は、デジタル化したことと同じくらいの大きな変化を起こそうとしている。「デジタル化」ということがたった一言で言い表せないほど中身の濃いものであったように、今回私が挑戦していることも一言で言い表すことはできない。
ただ、一つ大きく違うことは、今までの大きな変化は自分自身が意図し、自覚しながら起こした変化で無かったのに比べ、今回は自分の意思で、自分の思うように変化しようとしているところだ。
きっとここ1,2年で私の事務所は大きく変わる。その瞬間に携わっているスタッフや自分自身はその変化に日々気づくことは難しいけれど、きっと5年先、10年先には今回の変化が大きかったと気づくはずだ。自信はあるし、またそう信じたい。

いろいろ思うところはあっても、明日という現実は必ずやってくるし、日々の煩悩や問題は相変わらず覆い被さってくる。
この繰り返しがまさに30年間続いてきたし、おそらくこれからも続くであろうが、私の探求心はいまだ衰えるどころかますますがめつく、強大になっているので、まわりの方々には今まで以上にご指導ご鞭撻を賜りたいところであるし、スタッフにも頼っていかなければならないが、何より自分自身の健康にも少しは気を使う世間並みの大人にならなければいけないと思う。

2017/12/01
リトルプレス収集中

30周年記念本のためにいろいろなリトルプレスト呼ばれるマニアックな本を集めています。
本という超アナログなメディアに今更ながら大きな魅力を感じ、デジタルメディアの代表であるWEBサイトとの対比や連携、融合を探ってみようと思います。どんな本になるかまだまだ未知数ですが、いくつかコンテンツも固まりだしてきましたのでだんだんおもしろくなってきました。
発刊は一応来年の夏を目指しています。

2017/11/24
30周年記念誌着々と進行中

コイズミデザインファクトリーは今年12月1日に30周年を迎えますが、そのときに配布する本の企画が着々と進んでいます。
誰に頼まれたわけでもなく、どこからも文句を言われず、好き放題につくってもいい本ということを最大のテーマに、どんな記事を書いてどんなデザインにして、どんな体裁にするか、すべて好き放題に考えています。私自身初の作品のつもりでがんばっていますので、ご期待いただければうれしいです。

2017/11/03
レンズ グルメ

レンズグルメという言葉をご存じでしょうか?
様々なメーカーのレンズをあれこれ試し、そのレンズ独特の写りを楽しむという、かなりマニアックな趣味のことです。

何を隠そうこの私も、そのレンズマニアの一人ですが、そのレンズマニアにとって最近のミラーレスカメラの充実は、実に喜ばしいことです。なぜならマウントアダプターを使えば従来のレンジファインダー用レンズがデジタルで使用できるからです。
ミラーレスが登場する前、マウントアダプターにはEOSシリーズが最強でしたが、いくらマウントアダプターを使用してもこれでは従来の一眼レフ用のレンズしか使用できませんでした。オマケに絞り込んだ状態でシャッターを切りますので、ファインダーが暗い状態でピント合わせをするか、または絞りを開放にしておいてピント合わせをし、その後絞り込んでシャッターを切るという大変面倒な手順が必修でした。

 

Leica ズミクロン50mm

Leica ズミクロン50mm

 

ところがミラーレスの1眼が登場してからというもの、一眼レフ用レンズだけでなく、レンジファインダー用のレンズも使用できるようになっただけでなく、電子ファインダーの恩恵で絞り込まなくてもピント合わせができるようになりました。
ミラーレスも発売当初はマイクロフォーサーズ規格のように焦点距離が2倍になってしまうという弱点がありましたが、SONYのα7IIのようにフルサイズ記が登場してからというもの、そのまんまの焦点距離で往年のレンジファインダーレンズがデジタルで使用できるという夢のようなことが可能になりました。あのLeicaレンズもフォクトレンダーやコンタックスも自由自在です。

 

コンラックス Gマウント35mm

コンラックス Gマウント35mm

 

そして驚くべきはあのコンタックスGシリーズのレンズまで使用できるのです。もともとピントリングのないこのレンズはマウントアダプターでもデジタル対応ができないと諦めていましたが、なんとマウントアダプター自体にピントリングをつけてしまうという荒技で、できたる対応を実現しました。

これからの紅葉シーズンは撮影のベストシーズン。
ミラーレスのボディーとマウントアダプターを数枚、そしてレンジファインダー用のレンズを2、3本カメラバッグに入れて、撮影に出かけてみたいものです。

2017/10/23
中年の修学旅行

中学校を卒業してもうじき40年になろうとしています。
私の中学校の同窓生は珍しいくらいに仲がいいので、いまだによく集まって飲み会やゴルフに出かけています。
そんな仲間でfacebookを活用し「朱雀中学校ゴルフ俱楽部」というのをつくっているのですが、そのメンバーで毎年この時期に1泊2日のゴルフ合宿を行っています。
わかさカントリークラブで2ラウンドをこなし、夜は隣接のホテルで泊まりの宴会です。
50半ばのオッさんたちが修学旅行のように2日間を過ごします。
当時は野球少年だったもの、秀才、絵ばっかり描いていたもの(私)、やんちゃしていたものなどいろいろなタイプがいますが、今は和気藹々、年に1度の中年修学旅行を楽しんでいます。

 

朱雀中学校ゴルフ俱楽部

朱雀中学校ゴルフ俱楽部

朱雀中学校ゴルフ俱楽部

ホテルの窓からの風景

 

今年は9名3組でミニコンペ形式でした。コンペといっても皆スコアより楽しむことがメインです。
2ラウンドを思い切り楽しんで、終わってからは後輩が経営する焼き肉店へ。
反省会と称してまた飲むというスケジュールは毎年同じです。
今年で4回目でしたが、5回、10回と続いて欲しいなと思っています。

楽しい仲間に「感謝」です。

2017/10/10
自分の作品とは?

私には自分の作品というものがほとんど無い。
もちろんデザインしたモノは今までに何千にもなるだろうと思うけれど、それらは皆クライアントがいて、その人たちの満足を得るために考えたものばかりだ。何の必要性もなく、誰に頼まれたわけでもなく、好き勝手に自分の思うがままのつくりたいものをつくるというようなことがほとんど無い。
他のデザイナーの中には、仕事の合間に自分の作品を造りためて、たまにグループ展やイベントで公に発表しているものもいるが、私にはそういう経験はほとんど無い。

たまに観光地などで陶芸や絵付けといったものをやってみたりもするが、そんなものはおちゃらけ程度のものだし、本業とは直接関係もないので作品というにはほど遠い。35年近くもこの商売をやってきたというのに自分の作品というものが全くないということに最近ようやく気づいたので、そろそろそういうものをつくってみようかと思う。

じゃあ、デザインというカテゴリーの中で自分の作品といっても、いったい何をつくるのか・・・・。
いろいろ考えてみた。

そこで思いついたのが「リトルプレス」とか「ZINE」とかいわれているやつだ。少々ブームは去った感もあるが、これなら今回の30周年企画にも丁度いい。いままで自分の中に溜め込んできたアイデアやイラスト、写真、文章などすべての要素を詰め込んだ楽しい本を作ってみようと思う。

完全に自己満足でいい。誰かに売るために考えるわけではないし、文句を言われる筋合いもない。

なかなか楽しそうだ。なかなか楽しめそうだ。

作品というものは本来そうでないといけない。楽しみながら自分の世界を構築し、ひとつのものを作り上げてゆく。
まずはひとつ、30周年の記念本を好き放題に作ってみよう。
それがいい。

2017/08/31
ノート好き

私はノート好きだ。
使いもしないノートが何冊も新のままストックされている。
ネタ帳はモレスキンのラージサイズ・方眼タイプを使い、スケジュール管理もデジタルカレンダーではなく、6穴バイブルサイズのシステム手帳を使っている。デジタルにすれば何でも便利になるというのは錯覚で、ネタ帳やスケジュール管理にはアナログなノートが一番いい。特にネタ帳は自分のアイデアや思いついたことをはき出す受け皿のようなものなので、ノート選びも慎重にしている。

写真のノートは手漉きの和紙を手製本し、型押しした革のカバーでくるんだもの。手漉きの和紙はノートと言うよりスケッチブックとして使うべきかもしれないが、私は仕事で絵を描くくせに、観光地や名所のスケッチを全くしない。だからスケッチブックがたまっていくということは起こらないが、ネタ帳のモレスキンはもうすぐ3冊目になる。

新しいプロジェクトや継続的な長期に渡る仕事が始まると、そのプロジェクト用のノートをつくったりするが、結局1〜2ページ書き込んではほったらかしになるので、今のところはネタ帳とスケジュール帳でちょうどいい。アナログとデジタルのバランス感もこのくらいがちょうどいい気がしているので、しばらくはノート集めが続くだろう。

2017/08/28
筆は表現の先端出口

私はこれでも筆にうるさい。
特に上等を使うというのではないけれど、私なりの描きやすさというのがある。
一般的には筆先のまとまりのいいのがいいとされているが、それとともに私は筆の腰を気にする。いくらまとまりがよくても腰がないと絵や字がフニャフニャなものになってしまう。

筆は水の含みによって用途が変わる。もちろん太さにもよるが、この水の含みがものすごく描き味に影響する。さらさらと書きたいとき、ぽたぽたと塗りたいとき、筆の選択を誤ると絵にならない。
大げさに言えば、私が思ったことや考えたことをはき出す出口の先端であるし、その結果が映し出される紙との唯一の接点でもあるんだ。

もう一つ大事なことは「筆と長いつきあいをする」こと。これが一番大事かもしれない。
筆は使えば使うほど自分の描き方や握り具合に合ってくる。そうなるともう離せない。

だから筆の後片付けにも私なりのこだわりのようなものがある。
アクリル用の筆以外は獣毛であるので、やはりきちんと洗ってやらないと傷みが早くなる。よく筆を洗うときは石鹸を使ってはいけないという人がいるが、私はそうは思わない。昔の石鹸ならいざ知らず、最近の石鹸は手荒れもしないような品質の高いものなので、筆の毛が痛むようなことはない。それよりも絵の具や墨が残らないようにしっかりと洗う方が大事だ。

私の事務所には創業当初から使っている筆が何本かあるが、それらは私が今まで描いてきた絵や字にずっとつきあってくれたということになる。
そろそろ30年だからちょっと凄い。今までに何枚描いたのかさっぱりわからないが、間違いなくどの絵や文字にも関わってきた奴らだ。
そんなふうに思うと写真にでも撮って、ブログに書いてやろうかという気になった。

2017/08/10
デザイン事務所をやっている

子供の頃からデザイナーになりたいと思っていた。
少なくとも小学校の卒業文集には将来の夢として「商業デザイナー」と書いている。もちろんその頃デザインというものにこんなにたくさんのジャンルが存在し、それぞれが全く違った仕事をしているということなど知るはずもないし、私が小学校6年生の頃には今ほどたくさんの種類が存在したとも思えない。

もともと私は幼稚園の頃から絵を描くことが大好きだったし、唯一の取り得といってもよかった。妹がいたこともあって私ひとりで外へ遊びに出ることがかなわなかったという事情もあり、幼稚園から帰ったあとはひたすら絵を描いている子供だった。

「絵が上手だね」といわれることがうれしくて自分が描いた絵を人に見てもらうのもこの頃から好きだったし、実際たくさんの大人たちが私の絵を褒めてくれた。かといって画家になりたかったわけではないが、私の両親はことあるごとに「絵では食えない」と幼い私を諭していた。
そうかと思えば、型友禅の職人をしていた両親は「染める職人ではなくて、この図案を考える方の人にならんとあかん」と、まだ幼稚園児の私にしつこく言い聞かせた。

そんなトラウマもあってか、「画家」を目指さずに「デザイナー」という仕事を夢としたのだろうと思う。

昔の話はさておき、とにかく今はデザイン事務所をやっている。「経営している」といえるほどたいした会社ではないし、私自身もデザイナーであるから「やっている」というのが適当かと思う。

しかも今年の12月になればもう30年もやっていることになる。
よく飽きないものだとも思うし、他の商売をやってみたいと思うときもないとはいえない。

でも、延々とやっている。

なぜここまで続けてこられたのだろう。
もちろん周りの人に支えていただいたということはあるのだけれど、私自身にも何か理由があったに違いない。

確かにこの仕事に向いているなあと思う瞬間もある。
特に用事がなくても事務所で過ごす時間は心地よいし、何かしらごそごそとブログやコラムを書いたりしている。
きっとこれは小さい頃大人たちに自分の絵を褒めてもらうのがうれしかったことと同じなのだろう。
今でも世間に自分のデザインや絵を褒めてもらいたいのだろう。

その想いを持ち続けてきたことが、30年も続けてこれた大きな理由なのだろうと思う。

私の両親は生前私の絵を一度も褒めたことがない。
どんなにうまく描けたと思う絵も褒めてくれたことがない。小さい頃から、そこそこ大人になって自分の事務所を持ってからも褒めてくれたことは一度もない。そういう育て方を意識してしていたわけではないと思うが、結果的に人に褒めてもらう絵というものを突き詰める私が育った。

私にとってはデザインをすることも絵を描くことも字を書くことも気持ちは同じだ。
正直どれも楽しいし、飽きることはない。
その気持ちは若い頃より今の方が強い。若い頃はやりたくない仕事でも何とか我慢をしてこなしてゆくことが苦痛に思うこともあったが、今は私も成長したもので、やりたくない仕事をうまくかわしながらやりたい仕事をかき集められるようになった。

最近、90歳まで現役でデザイナーでいたいということを意識的によく言うようになった。気持ちは口に出していった方がテンションを維持できるので、そうしている。90歳まであと36年。デザイナー人生、まだ半分にも満たない。90歳まで本当にできたとしたら創立66年を迎えることとなる。縁起のいい数字だ。
それに向かってまた明日も忙しい1日になりそうだ。

その積み重ねが31年、32年、33年と続いて、事務所も私もどんどんらしくなってゆくんだ。

2017/08/08
細かい財テクするくらいなら靴をまとめ買いしたほうがいい

うなるほどお金を持っている人は別として、一般人、特にビジネスマンは少しくらいの財テクをするくらいなら、靴をまとめ買いした方がいい。やれ株や、投資信託やなどと騒ぐくらいなら3万円そこそこでもいいから(できればもっと高い方がいい)靴を10足ほどまとめ買いをする方がずっといい。

例えば3万円の靴を10足買えば税込みで32万4千円。この10足をちゃんと手入れをして毎日違う靴を履けば軽く10年は持つ。
仮に32万4千円を10年間財テクで運用したとしよう。この低金利のご時世、相当うまく運用しても年利10%は夢の数字。
もし、靴をまとめ買いせずに履きつぶしては捨てるということを繰り返したとしよう。そうすればおそらく年に2足は買わないといけない。ましてやどうせ冠婚葬祭用やちょっとしたお出かけ用となれば、1足でずっといけるわけもないので実際は年間2足では済まない。そうすると少なく見積もっても10年で20足以上の靴が必要になる。
つまり10足まとめて買うより2倍以上の靴が必要となるわけだ。

靴というのは毎日同じものを履くと痛み方が激しい。汗や砂、泥など革を痛める条件が毎日続けて襲いかかるので、靴が休まる暇がない。だから持ちが悪くなる。
ましてや毎日同じ靴を履いていると、まわりから決していいようには思われない。靴が新のうちはいいが、痛み出して3ヶ月もたってくると目も当てられない。

それなら10足の靴を毎日チェンジして履けば、靴の持ちは劇的に良くなるし、まわりからオシャレに見られるし、靴磨きの楽しさも味わえる。1足づつ買い換えていくよりもおそらく倍は長持ちする。

つまり3万円程度の靴を10足まとめ買いをすれば10年で32万4千円で済むのに比べ、1足づつ買い換えていると倍以上、おそらくは70万円程度の出費となる。

これならつまらん財テクをするよりずっといいし、おまけにまわりの評判も良い。
ビジネスマンたるものまわりの評判や身だしなみも大切なのだから、まずは靴の10足まとめ買いからスタートしてはどうだろうか。

ちょっと私の言い訳くさい気もするが、得なのは事実だ。

2017/07/23
54才になって

54才になった。1963年6月30日に生まれ、54年も小泉達治をやっている。
うちの事務所では誕生日を迎えたスタッフをみんなでケーキを囲みながらお祝いすると言うのがいつのころからかしきたりとなった。
そして毎年ケーキと一緒にプレゼントをもらうのだが、今年はタイトリストのゴルフボールをもらった。

私の誕生日は、そのままうちの事務所の決算日でもある。6月30日というのは1年の丁度折り返しでもあるので、年末年始とこの時期と2回仕切りをつけることになる。そしてその54回目の誕生日はコイズミデザインファクトリーの第26期の決算となるのだ。
法人にして26期が終わり、個人事業だった3年半を加えると29年半。ということは12月1日の創業記念日にはついに事務所開設30周年を迎える。24才の若僧がたった一人で始めてとうとう30年がたとうとしている。

いつも誕生日にはその年の目標らしきものを掲げるようにしている。自分で言うのもおかしいが、私は年々ポジティブで前向きになっているような気がするので、今年はさらにそれを加速させるような目標を立てた。

「自分のジレンマを追い越す」
これが54才の目標だ。
私はいつも自分には少々ハードな目標を掲げてきたために、その目標に届かないジレンマを常に抱えてきた。そのジレンマにそろそろ飽き飽きしてきたので、今年は一気にそのジレンマを追い越す、つまり目標のさらに先に到達したいと言うことだ。
ものすごくポジティブで欲ぼけた目標だが、54年分の鬱憤を蹴散らすかのごとく目標のさらに先に到達したい。
ここ何年か時代やまわりを取り巻く環境の変化でうちの事務所も大きな曲がり角に来ている。その中で自分たち自身がどう変わらないといけないかをずっと考えてきたし、ビジョンとしても見えているが、その目標になかなか到達できないジレンマがある。54才になったこの1年はそのジレンマを超越し、その先の景色を見てみたいと思う。ジレンマを克服するどころか、それを超越し、まだ見たことのない自分のポジションを見てみたい。

大きなことを言ったが、本気だ。
まだまだ欲ぼけたいし、一人のデザイナーとしての像を結びたい。
できるかできないかはわからないが、そのくらい本気の1年にしたいと思っている。

2017/07/05
地球を肴にもう1杯

最近では「山崎」や「白州」などの人気銘柄の陰に隠れて半ば忘れられた感のある80年代の銘酒「サントリー・リザーブ」。まだウイスキーにも1級、特級などという等級があったころ、サントリーの特級では下から「角瓶」「オールド」「リザーブ」の順であったように思う。
当時まだ会社員だった私は、仕事の憂さを晴らすのに夜毎木屋町あたりにふらふらと出かけては飲んで、唄ってという生活を送っていた。もちろんそれほど金があるわけもなく、なけなしの少ない小遣いはほとんど飲み代に消えていた。

90年代になるまでは今のようにBARもたくさん存在していなかったので、飲んで、唄えて、お姉さんと仲良くなれる店と言えばもっぱら「スナック」だった。そこではボトルキープという制度がお約束であったので、その店のおきまりウイスキーをキープするのだが、だいたいは「オールド」または「リザーブ」ということが多い。その店の出入りがサントリーではなく、ニッカの場合はそれが「ブラックニッカ」か「スーパーニッカ」になるのだ。
その違いもよくわからずにウイスキーではなく、ブランデーを入れることもあった。祇園あたりの上等な店では会社の偉いさんたちが「ヘネシー」を当たり前のようにキープしていた時代だった。もちろん金のない私たち若僧は「サントリー・VSOP」がせきのやまだ。
昔の自慢話だが、これでもカラオケを唄わせると若いころから少々ブイブイ言わす私は、それを武器にいつまでたってもボトルの酒が減らない店というのを確保する術を得ていた。

 

 

話はそれたが、その頃の「リザーブ」のCMで名優・緒形拳がカウンターで地球に見立てた丸い氷で飲んでいるシーンがあった。そのCMが人気だったこともあってその頃から巷のBARでは丸く削った氷でロックを飲ませるというのが広まった。
私が30年以上つきあいのあるバーテンダーはいまだに氷を1つずつ手作業で削るというやっかいなことを続けているが、その面倒な慣例は緒形拳のせいだという。

そんなバーテンダーの愚痴も聞きつつ、こちらの愚痴も聞いてもらいつつ、今夜もまた地球を肴に酒を飲む。
今は私も少しは大人になって、「リザーブ」から「山崎」に昇格したけれど、口をつく愚痴の中身はいっこうに成長していない。

2017/06/27
ネタ帳の手帳カバー

私はネタ帳を大切にしている。
アイデアというものは、頭に浮かんだだけではただぼんやりとしていてつかみ所がないが、いったん頭の中から引っ張り出して書いたり、描いたり、つくってみたりした方がさらに1段階具体的になるような気がするからだ。
ネタ帳はもっぱらモレスキンのハードカバーを使っている。方眼のタイプが好きだ。
これにも訳がある。
単に横線のノートは思考が横書きになりがちな気がするのであまり好きでない。アイデアというものは横書きの時もあったり、縦書きの時もあったりもするし、時には斜めはすかいだったりもする。かといって無地のものではあまりに手がかりがなさ過ぎてアイデアがまとまりにくかったり、散漫になったりする。
そういうことからモレスキンの方眼タイプ、それもラージタイプがいい。

ただ、何冊もたまってくると、どのネタ帳に何を書いたかわからなくなってしまい、何年か前のものを探すときに苦労する。
それを避けるために、私はモレスキンに手帳カバーをつけて、中身がいっぱいになって新しいものに変えるときはカバーも新調することにしている。
ただ、なかなかいいものが少ない。
革小物オタクの私は、できれば上質の革製のものが欲しいけれど、これがなかなか売っていない。見つけたと思ったら何万もしたりする。

写真のものは10年近く前にHERZで別注したものだ。
当時はサイズ指定をすれば希望のサイズでつくってくれるサービスがあったのだが、HERZが有名になったためかいまでは既製のサイズのものしかつくっていない。ほぼ日やモレスキンの薄いタイプに合わせたサイズのものはあるが、ハードカバー用は見受けられない。

もうあと十数ページでいま使っている赤いカバーのモレスキンがいっぱいになる。
もちろん次も同じモレスキンを使うつもりだが、果たして気に入るカバーがあるかどうか・・・・。
そろそろネットで探し回らなければならない。

2017/06/01
気がつけば引っ越して1年

今年の年始からゴールデンウィークの忙しさはハンパなものではなく、私自身の休日など取れたものではありませんでした。

それもあって、今の事務所に引っ越してから1年が経過していたのも全く気付きませんでした。以前の事務所よりスペース的にも随分と余裕ができただけでなく、車で来ていただくお客様にもご不便をかけることもなくなりました。

スタッフも今の事務所になれたようで、ここでの業務がいつの間にか当たり前のようになりました。

ここへ来て一番良かったのは何と言ってもミーティングや多人数での商談ができるスペースが持てたことだと思っていますが、せっかくのこのスペースをもっと活用できないかなと思い出しました。8人分の席があって、うちの唯一の財産である資料が棚いっぱいに並んでいるこの場所をどういう使い方ができるか、色々と考えています。

何かワークショップをしてみたり、資料を公開する日を設けたり、デザインのことやいろいろなことをいろいろな人と話し込んだり・・・。

考え出すと楽しそうなことがどんどん思いつきます。具体的には何も決まってませんが、何か面白いことしたいなあと思っています。

2017/05/05
前田さん、出版記念にお話をきかせてもらえませんか?

昨日、ライターの前田めぐるさんの出版記念パーティーへ出席させていただきました。
前田さんには以前から2度ほど私の事務所の女性デザイナー雇用体制について取材をしていただきました。前田さんのブログでも公開していただいていたのですが、今回本を出版された記念にイベントがあり、フリーランスの女性を中心にトークショーや交流会が催されました。
私はかねてから男性と女性では適正が違って当たり前なので女性特有の感性を生かした仕事があるはずだと行ってきましたが、今回のトークショーを見させていただいてさらにその思いを強くしました。
男性はどうしても仕事を選んだり、始めたりするときに守りを固めようとします。それは今の社会構造上仕方のないことですが、女性の場合はそういう躊躇のようなものが男性よりも極端に少なく、自分の思いに向かって夢中になれる力があるように思います。
今回いろいろなフリーランスの女性と接してみて、自分も今更ながらそういう夢中さを自分の中にわき上がらせたいなと思いました。

2017/04/21
ラーメン好き

私はラーメンが大好きです。
だいたい週に3回はラーメン屋へ行きます。
ラーメンを嫌いな人は少ないと思いますが、ラーメン好きにもいろいろあり、豚骨が好きとか、醤油が好きとか皆さんなかなかこだわりがあるようです。

私はずっと醤油です。醤油といってもいろいろで、豚骨醤油系やあっさり系など最近ではお店によってまちまちですが、それぞれ店によって特長があり、初めていく店はワクワクするものです。
デザインという仕事は夜が遅くなることが多いので、遅い時間まで営業しているラーメン屋には感謝です。

そんなラーメン好きの私が、日本一ラーメン激戦区といわれる京都で自分なりのベスト3を選んでみました。
もちろん異論のある方もいらっしゃると思いますが、一度だまされたと思って是非食してみてください。

まず1つ目は超有名店の「新福菜館」です。たかばしの本店は観光客までが行列をつくるほど大人気ですが、何といってもここの特長は黒っぽいスープ。ありそうでなかなか他では味わえない独特の深みがあります。意外とラーメン本などでは触れられていませんが、実はここのラーメンのもう一つの大きな武器はチャーシューです。よくカスカスのチャーシューがのったラーメンがありますが、ここのはそのジューシーさと味の深さに驚くはずです。本店は行列が絶えませんので、四条天神川店が駐車場もありお奨めです。

2つ目は四条西小路東入るの「黒船」です。ここはあまり有名ではありませんが、醤油ラーメン好きは是非一度お試しください。焦がしネギの旨みが効いたスープにちじれ麺という京都ではあまりないタイプですが、これがなかなか絶品。味玉を乗せて、最後にスープと一緒に食べるのがお奨めです。

3つ目はここもあまり知られていない隠し球西大路九条西入るの「みずき」です。
いわゆる豚骨醤油系ですが、ここで注意しないといけないのは普通の「醤油ラーメン」ではなく、「特選醤油ラーメン」を注文すること。ほんの何十円か高いのですが、その差は歴然。細麺に濃厚なスープが絡んでこれまた絶品です。

みずき 特選醤油ラーメン

みずき 特選醤油ラーメン

 

以上が私のベストスリーですが、もう一つこだわっているのがいわゆる「辛み」。「こしょう」か「一味」かということです。
もちろんこれも好みが分かれるところですが、私の場合は

新福菜館→こしょう
黒船→一味
みずき→一味

と決めています。

是非この3軒、お試しください。

2017/04/02
おもちゃを入手

前からずっと気になっていたおもちゃを入手しました。
最近はアコースティックギターにもピックアップがついていることも珍しくなく、YOUTUBEや自分のサイトに自作自演の動画をあげたりするアマチュアミュージシャンがたくさんいます。そこまでするかどうかは別にして、アコースティックギターをエフェクターやアンプに繋いで音を出すということが手軽になりました。

特に、私のように50を軽く越えるようなアコースティックギターファンにとっては、試さずにはいられないわくわくものの機材がそこそこ手が届く価格でリリースされています。

そういうおっさん連中を見透かしたかのようなアコースティックギター向けエフェクターつきアンプなるものがあのYAMAHAから発売されています。

まず何といってもその外観。なかなかそそるデザインです。極めつけはまるで往年の真空管アンプのように光る内部のオレンジライト。暗い部屋で演奏したときはなかなか快感です。

肝心の音はというと、これがなかなか侮れません。もともと大音量を期待するサイズではないので、音量はそれなりですが、アコースティックギターの音作りに関しては、かなり遊べる仕様です。

 

エフェクト部分

エフェクト部分

 

アコースティックギターに必要なエフェクトは主にコンプレッサーとコーラス、ディレイ、リバーブの4つですが、それらをうまく組み合わせて、初めてエフェクトを使う人にもバランスよく設定できるようになっています。エフェクトもまずまず自然なかかり具合で好感が持てます。

 

マイク

マイク

 

面白いのはギターの音をマイクで拾った時の感じをマイクの種類別にシュミレートできること。コンダンサーとダイナミックの違いもなかなか雰囲気を出しています。

チューナーも内臓していますので、メーターをわざわざ用意する必要がありません。

 

チューナー

チューナー

 

一般的なヘッドフォンジャック以外にAUXジャックがありますので、スマートフォンのアンプ&スピーカーとしても使えます。

 

ジャック

ジャック

 

今時のUSBも付いていますので、PCをつなぎ、演奏を録音することも可能です。ご丁寧にレコーディングソフトのダウンロードまでできます。

 

USB

USB

 

これだけ詰まって18000円。これは絶対にお買い得。アコギ弾きなら1台持っていてそんはないでしょう。

2017/03/06
30年前、私は確かにここにいた

車検の期日が迫り、ディーラーから電話がかかってきたので自動車税納入済みの控えを探したがいっこうに見つからないので、仕方なく府税事務所へ納税証明書を取りにいった。西大路高辻にあるこのビルの5階が府税事務所だ。
実はこのビル、私が独立した約30年前に良く通った。当時ある印刷会社の子会社であるデ●スという京都最大のデザイン会社があり、独立間がない私はそこからたくさん仕事をいただいていた。というか独立する前から仕事をいただいていたので、独立するきっかけを作ってもらったと言えるかもしれない。
独立するか、会社に残るか、転職するか・・・・悶々としながら、ただひたすらに仕事をこなす・・・・。確かに当時24才の私がこのビルにいた。このビルの入り口で、何度も自分の意志を確認し、自分に問いかけ、自分をせき立てていた。30年も前、私は確かにここにいた。

2017/02/13
赤い鞄の誘惑

赤い鞄というのは、買うときにそこそこ勇気がいります。
初めて赤い鞄を買うのであればなおさらです。
赤い鞄といっても、リュックやスポーツバッグなどカジュアルなものから、革製のクラッチバッグのようなもの、大きなスーツケースなど種類は様々ですが、最近の私のお気に入りは革製の赤いトートバッグです。

もともと私はトートバッグという形が少々苦手でした。なんとなく中身が筒抜けでものを落としそうな気がするからです。電車で大阪や東京に仕事で行くときはなおさらそういう不安があって、ファスナーつきのものでないと選ぶ気になりませんでした。
最近ではトートバッグといっても私のような不安を持つ人が多いのか写真のように蓋付きのものが見受けられるようになり、少し抵抗感が薄らいできました。大事な財布やカードケースなどは鞄の内部にある小さなファスナーつきのポケットに入れれば落とすこともないし、書類やタブレットは大きいので落とす心配もないと思えるようになりました。

以前は赤い鞄を持つ以上靴もベルトも赤にしないといけない気がしていましたが、そこまでやるとかなり派手なオッさんになるので、最近では鞄だけが赤でもいいかなと思うようになっています。
(ただ、靴とベルトを同じ色で揃えていないビジネスマンをよく見かけますが、あれはいただけません。せめて靴とベルトと時計のバンドは同じ色の革で揃えましょう。)
でもやはり赤い鞄と赤い靴の組み合わせで外出するときは何となくワクワクするもので、スウェードの赤いスリッポンやローファーとの組み合わせは、実に軽やかな気分にさせてくれます。

百貨店の鞄売り場などでは前より赤やブルーの鮮やかなものが売られるようになってきましたので、探すのには困りませんが、各社なかなかそそるデザインのものを売り出していますので、誘惑が耐えません。売り場でも目をひくのでなおさらです。

買い物でストレスを発散するタイプの私は、今度は赤い革のショルダーに狙いをつけています。

 

2017/01/21
謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は私のたわいもない書き込みにお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

昨年は事務所の引越しや手術入院など公私にわたりバタバタとお騒がせいたしましたが、本年はもっと良い意味で皆さんに騒いでいただけるような1年にしたいと目論んでおります。

仕事上の抱負や誓い言は事務所のブログの方で書かせていただくとして、ここでは極々うちわにしか理解していただけないような超個人的抱負を書きたいと思います。

まずは何と言ってもゴルフ。仕事と全く関係ないわけではありませんが、ベストスコアを10点短縮したい。そのために3月にはルーツゴルフの新商品が手元に入るので、それを機になんとか目標を達成したいと思います。特にパターは今回デザインさせていただいたフルセットの中で最も楽しみなものなので、そうとう期待しています。

次に水槽を卒業します。美しく管理できた水槽はリラックス効果抜群ではあるのですが、あまりにも手がかかりすぎるので維持管理にギブアップです。現在所有のアクアリウム用品を処分し、部屋にスペースを確保します。

そして、そのスペースにギターを並べて、何本かのギターを常に弾けるようにしようと思います。現在バンド活動はしていませんが、一人でインストの練習中です。本当は昔のメンバーともう一度活動できれば嬉しいので、今年は連絡を取ってみようと思っています。そのバンドというかデュオは来年結成40年を迎えるので、その記念にライブができたら嬉しいかなと思っています。

それから棚に眠っているカメラたちをもっともっと使っていきたいと思います。特にライカのオールドレンズを現在のフルサイズボディーにつけて楽しむということをもっとやってみたいなと思っています。

健康の面では、昨年胆石で胆嚢とおさらばしましたので、あまり飲みすぎず、食べすぎずを心がけ、せっかく8キロも落ちた体重が元に戻ってしまわないようにしたいと思います。

もう一つ、大したことではありませんが、プチ断捨離をしてみようかと思っています。理由は単純で、もうタンスに服が入らないからです。街へ出て気に入った服があってもしまうタンスのスペースがないので諦めなければならないことが多く、残念な思いが続いているからです。

もうすでに人生の楽しみと言えるようなものに十分出会えているので、あまり新しいものに浮気せず、今すでに趣味として成り立っているものをもっともっと楽しんでいきたいと思います。

その方がお金もかからないし。

2017年、目一杯楽しみましょう!!

2017/01/01
2016年に思う

2016年も残すところあと数時間。例年通り今年も1年を振り返って懲りない反省を繰り返すことにしよう。

今年は何といっても事務所の引越と事務所業務内容の大幅見直し、初の手術入院、この3つにつきるだろうか。

まずは引越について。今の新しい事務所に越してくるまでいたマンションには、結局10年いたことになる。実はうちの事務所は今まで5年ごとに引越を繰り返し、少しずつではあるが拡大を続けてきた。この前までいたマンションを購入し、事務所を据えたときは正直「ここが自分のデザイン事務所としての完成形なのかな・・・・」という気がしていた。ところが2〜3年もすると人も増え、たちまち窮屈な状況になってしまったため、閉塞感を打破するためにも「引越」となったのだ。
幸い思ったよりも高く売却できたこともあり、新事務所への移転費用は殆んどローン残金との差益でまかなうことができた。
新事務所は今までよりも広く、玄関前に駐車スペースもあり、来ていただいたお客様の反応もすこぶる良い。

業務内容の大幅見直しについては、もう何年も前から考えていたことであり、特に目新しい感はないが、ついに今年その一歩を踏み出す決断をした。主に考えたことは『WEB案件に対する積極性』と『販売先の多様化』だ。その実現には大きなハードルがあるのも承知の上だ。事務所創業以来最大の見直しになることは確実で、そのためにスタッフの意識改革、スキルアップの実現が不可欠だ。今回思っていることが達成できたときにはKDFが今までよりさらに強い事務所になっていることは確実であり、今までになかったデザイン会社の形を作りさせるような気がしている。

最後に手術入院に関してだが、今回の入院では本当に色々な方にご心配をいただき、あらためてこの場で御礼申し上げたい。入院というもの自体がほぼ初めてで、もちろん手術というものも初めて。手術自体に不安は全くと言っていいほどなかったが、思った以上に術後の回復に時間がかかってしまい、復帰後の業務にも多少支障があった。現在は殆んど術前に戻っているが、ゴルフは年明けまでお預けを食っている。
ただ、思わぬ副産物として大幅な体重減という嬉しいことがあった。入院前と比べなんと8kgもダイエットできたのだ。これはもう私本来の姿に戻ったと豪語できるほどスマートになったので、毎朝鏡を見るのが楽しい。

それにしてもなかなかきつい1年であった。
私も53になったので、このハードさは正直きつい。
ただ、来年は今年以上にハードな目標を掲げているのでこんな程度でへこたれてはいられない。
90歳の現役デザイナーという夢の実現に向けて、まだまだ道のりは険しいのである。

最後に、今年1年お世話になった方々に心より御礼を申し上げたい。私個人だけでなく、コイズミデザインファクトリーを支えていただいた大勢の方々に「ありがとうございました」と大声で叫びたい。

今年も後数時間。
みなさま良いお年をお迎えください。

2016/12/31
ネタ帳を持とう

ネタ帳を持っていますか?
ネタ帳といってもギャグや小話をストックするわけではありません。
自分の思ったことや、見つけたもの、デザインのアイデアスケッチや暇つぶしのクロッキーなどを書きとめる帳面のことです。

私の持論。スケジュールや打ち合わせの内容をメモするノートと、前記のネタ帳は別の帳面にするべきです。
スケジュールや打ち合わせの時に書いたことは、たいていその事柄がすんでしまえば残しておく必要はほとんどありませんし、残しておく場合は別にファイリングするなどした方が都合がよいので、いわゆるシステムノートが最適です。
しかし、このネタ帳というものは、自分のアイデアがいっぱい詰めこんだ帳面ですから、そう易々と捨てたりするものではいけません。

そしてさらに、大切な自分のアイデアがいっぱい詰まっている訳ですから、そんなにちんけなものでもいけません。だいいち、せっかくの自分のアイデアに対して失礼です。

ですから、ネタ帳にする帳面は慎重に選びましょう。
絶対に安物はいけません。
といっても、たかがメモ帳ですから、どんなに高くても3,000円も出せばあるはずです。

私が愛用しているのは、最近の小ましな雑貨やさんにはたいてい置いているモレスキンです。
それに別注で作ってもらったHERZの本革カバーをつけています。
このくらいの帳面をネタ帳に使うことの快感は、なかなかのものです。

ひとつ余計なアドバイス。
ネタ帳というのは、何か思いついたときに書くのはもちろんですが、そのネタ帳を開くことで自分の頭の中にあるスイッチがONになるようなものを選ばなければなりません。
今ひとつわかりにくい表現ですが、いい帳面をネタ帳に使っているとだんだんわかってくるはずです。
そういう手帳に巡り会えた人は、きっと日々の生活サイクルが素敵でブライトなものになっていくに違いありません。
 ネタ帳を持つ、とくにデザイナーにはお奨めです。

2016/12/20
デザイナーになるためのMAC

写真のコンピューターは、私が1989年にうちの事務所として初めて購入したコンピューターであるアップルコンピュータMacintoshIIです。(写真:wikipedia)
当時とは比べものにならないくらい性能は飛躍的に伸びているMACですが、このコンピューターがデザイナーという職業の性質を大きく変えたことはご承知の通りです。

最近はMACを使えないとデザイナーにはなれません。
これは間違いなくなれません。美大やデザイン系の専門学校を出たとか出てないとか以前に、MACを使えないとデザイナーという職業には就けません。

私はよく、最近の学生と話す機会があるたびに「今の方が昔に比べて、デザイナーになるために勉強しないといけないことが多いから大変だね。」といっています。別に学生に説教じみたことをいいたいわけではありませんが、これはこの仕事を30年以上もやってきた私が感じる紛れもない事実です。
私がデザイナーという職に就いた頃は、すべての作業がアナログでしたから、覚える必要があるテクニックといえば、ロットリングや烏口できれいな線を引き、絵の具できれいにべた塗りをすることくらいのものでした。
ですから、それ以外の時間は「デザイン」というものの基本や応用を勉強することができました。
ところが現在は、デザインの応用どころかまず最初に必要な基礎の部分も勉強する時間が足りないほどMACの操作やアプリケーションの使い方を覚えなければなりません。
実際、学校を卒業したての学生は、いくら学校でMACを使っていたといってもまだまだ使いこなせるという域にはほど遠く、入社当初はまず、一人前にMACの操作ができるようになることから始めなくてはなりません。
そして、ようやくMACが使えるようになってから「デザイン」というものを学びだし、それを覚え立てのぎこちないマウスで具現化していくわけですから、世間や上司に納得のいくデザインとして認められるまでには相当の期間が必要になります。
若手のデザイナーでMacの表現力だけに頼った作品をよく見かけますが、それはある意味仕方のないことなのかもしれません。

私たち50代は、ゆっくりとMACが世間に浸透しましたし、MAC自体のパフォーマンスも徐々に上がってきましたので、それに進化に併せてゆっくりと勉強できました。そういう意味では大変恵まれていた世代かもしれません。

それに対し、最近ではデザインの勉強をはじめるのと同時に、驚くほど進化したMACの操作方法を覚えないといけないのです。

ですから、昔なら3年程度で粗方のことはできるようになっていましたが、今では5年でもなかなか難しい時代になっています。一人前のデザイナーになるための期間が昔よりもえらく延びているように思うのは、このことが大きく影響しているように思います。きっと離職率が昔よりも上がっているのにも少なからずこのことが影響しているのではないでしょうか。

2016/12/12
30年目に突入しました

29年前の11月30日、私はそれまで3年半勤めた会社を辞めました。若気の至りとでもいいましょうか、会社への不満をぶちまけ、半ばけんか腰で辞めてしまいました。決して円満退社などとは言えないものでした。

そして明くる日の12月1日、当時24才だった私はたった一人で事務所を立ち上げ、将来の展望など全くない状態で仕事をスタートしました。

幸いにも、周りの人たちにも助けられ、仕事は順調に入ってきましたが、何せ何でも一人でやらなければならなかったため、その当時の忙しさは今の比ではありませんでした。携帯電話もない時代でしたから連絡を取ることさえもままならず、パソコンで仕事をする時代でもなかったので、日々時間との戦いでした。

世の中は、バブルに一直線という感じでしたので、12月ともなると街中ではそこら中でパーティーを楽しむ人々があふれかえっていましたし、今と違い、女性は皆ワンレン、ボディコン、男性は肩パッドの入ったダブルのスーツにレイバンの黒いサングラスというスタイルでした。

大阪の梅田あたりで、まだ京都へ帰ってから山のように仕事をこなさなければいけないときに、そういうスタイルのグループが楽しそうにしている横をすり抜け、阪急電車が来るのをホームで待っていたときのあの何とも言えない疎外感は一生忘れることはないでしょう。

日付は12月1日になっていますので、今日から私の事務所は30年目に突入します。

ある記事では、日本の法人の96%は10年以内に消滅するそうですから、30年も長々と商売を続けている会社はたったの2~3%にすぎないのです。そう思えば自分なりに良くやっているなと思う反面、今年この節目にまだまだ飛躍しないといけないなと、気持ちを新たにしているところです。

30年目のコイズミデザインファクトリーは相当アクティブです。切り捨てるものと新たに種をまき、育てるものをバランス良くまとめられればよいのですが、なかなか前途は多難です。しかし、思い切ってこういう感覚をスタッフ1人1人が持とうとすれば、きっと何年か後に大きな花となって実を結び、あのとき思い切ってやっておいて良かったなあ・・・。っと、想う日が来ると信じています。

2016/12/01
靴を何足もっていますか?

今進めている企画書の中で使うために、メンズのファッション雑貨についての統計を集めていたところ、最近の20代男性のファションに関する傾向がいろいろと見えてきました。

その中で最も驚いたのは20代男性の実に約60%が、靴を5足以下しかもっていないというのです。
20代といえば学生をのぞいてだいたいが新入社員というやつです。ですから初めてスーツを買ったり、給料をもらうようになって自分で自由になるお金が増えたりするはずですが、ある調査では、60%もの人が靴を5足以下しかもっていないというのです。
会社に履いていく靴だけでも換えを入れて最低2足は必要です。
それにプラスしてデートなどのお出かけ用に1足。スニーカーが2足。
とこんな感じなのでしょうか。

しかし革靴というものは黒と茶の両方をもつべきですし、その替えを各1足。冠婚葬祭用に黒を1足、これだけですでに5足です。お出かけ用にも黒と茶、アウトドア用に1足、そして普段用にスニーカーを2足。
これですでに合計10足です。
いくらなんでも社会人であれば、最低これだけはもちましょう。
靴というものは毎日はいてはいけません。傷みが早くなります。1日はいたら翌る日は休ませましょう。そうすれば1足づつ買い換えるより長持ちしますし、人からの印象もよくなるはずです。
なぜ、茶と黒の両方がいるのかというと、靴というものはベルトと色を合わせないといけないからです。
「何でもかんでも俺は黒だ」という人は別ですが、いろいろなタイプの服を着ようとすると必然的に両方が必要になります。

高いブランドの財布やイタリア製のブリーフケースもいいですが、まずは足元をもう少し考える必要があるように思うのですが・・・・。

2016/11/24
インクボトルのすすめ

インクボトルというものは、本来インクを入れておいてペン先にそのインクをつけるための容器です。日本ではあまりポピュラーではありませんが、欧米ではステーショナリーの定番として認知されています。
一言でインクボトルといっても実に様々なデザインがあります。日本では、書道の硯のようなものかもしれませんが、硯にも縁に美しい彫刻が施されたものがあるように、インクボトルにも蓋や本体に精巧なレリーフや彫金がなされているものがたくさんあります。
実際、ペンにインクをつけて描くというのは、漫画を描く人をのぞいて一昔前のことですし、今ではほとんど出番がないように思いますが、私は最近、実にいい使い方を発見しました。

これは我ながら名案です。

私は常々、書類や宛名書きなど大事な場面ではできるだけ万年筆を使うようにしているのですが、この万年筆というもの、毎日のように使っているもの以外は、だいたい一筆目のインクがかすれて満足にインクが出ません。
ここでせっかちにペンを振ったりするのは御法度ですから、今まではわざわざ洗面所に行ってペン先をぬらしたりして書きやすくしていました。

ところが、インクボトルに水を入れて机にいつもおいておけば、インクの出にくいペン先をちょっとつけるだけで、わざわざ洗面所まで行かなくても、簡単にインクが出るようになったのです。

正直、天才かと思いました。

こんな使い方は「趣味の文具箱」にも紹介されていません。
そこでいろいろとインクボトルを物色していたところ、結構いろいろなショップやサイトで手ごろな価格のものがたくさんありました。

上の写真のものも楽天で買えました。値段は¥1,890。安い。

これは万年筆使いの必需品になりそうです。

2016/11/09
インクグルメ

万年筆がたくさんたまってきたのでいろいろなインクを入れて楽しんでいます。
最近の万年筆はだいたいがカートリッジタイプと吸入式とが共用になっていますので、万年筆を購入したときに付いているコンバーターというのを使えば、いろいろな色やメーカーのインクを使うことができます。
ブルーブラックだけでも数十社から出ていますので、その微妙な味わいの違いを楽しむのも良いものです。私はブルーブラックという色が万年筆の基本色だと思っていますので、3つのインクを使い分けています。モンブラン、ペリカンという王道の他にモンテグラッパといういかにもマニアックなインクも使っていますが、なかなかその辺では売っていないので大事に大事に使っています。
その他にもブルー、ボルドー、レッド、イエロー、オレンジ、ブラウン、ライトグリーン、モスグリーン、グレー、イエローオーカー、ブラック、ターコイズ、バイオレットと一通りスケッチができるようにそろえています。
なかでもオレンジとグレーとモスグリーンは、東京の丸ノ内にあるITOYAで調合してもらったものです。
ひとつ注意しないと行けないのは、必ず万年筆用のインクを使うこと。画材やさんに売っているカラーインクは絶対に使ってはいけません。ペンが詰まってどうしようもなくなりますから。
んーーーー。なんてマニアックな世界だ。
興味のない人にとってはまったくもってどうでもいい話ですね。

2016/11/01